閉塞型睡眠無呼吸症候群
老化や肥満などで口の周りの筋肉(口輪筋)が弱ってくると、睡眠中に口を開けて呼吸をするようになります。口の周りの筋肉と舌を支える筋肉は繋がっており、この筋肉の力が弱ってくると、舌がダランと下がり気道を塞いでしまいます。
この狭くなった気道を空気が通る時に起こる振動がいびきです。いびきが習慣化している方は2000万人以上といわれ、ひどくなると完全に呼吸が止まってしまうこともあります。このように睡眠中に一定回数以上、無呼吸状態になる症状を閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)といいます。
日本では推定300万人以上の方が閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)だと言われています。
1990年に策定された睡眠障害国際分類(ICDS)では、不眠症と同じ睡眠異常に分類されています。
閉塞型睡眠無呼吸症候群の症状
- いびきが大きい
- 起床時の頭痛
- 頻繁に目が覚める
- 日中の耐え難い眠気
- 不眠症
- 集中力の低下
- 呼吸停止が起こる
- 突然の意識消失
- 夜間頻尿(2型糖尿病も懸念)
口腔内装置(スリープ・スプリント)でその症状がやわらぐ可能性があります
スリープ・スプリントを保険で製作する場合
保険適用できるのは閉塞型睡眠時無呼吸症候群と診断された方に限ります。その際に検査を受けた医療機関の紹介状と検査結果が必要になります。
ただ保険適用のスプリントは上下一体型で睡眠中の顎の動きが制限されるので、“使用時の違和感”や“顎関節を痛めてしまう”といった問題が出ることがあります。
費用は3割負担で、15,000円程度になります。
スリープ・スプリントを自費で製作する場合
スプリント本体を上下分離方式にして、使用時の違和感を解消し、顎関節も傷めない、それでいてスプリント本来の目的を損なわない装置として考案されました。治療には3・4回の通院が必要です。携帯でき、口腔内の状態に大きな変化がなければ長期間使えるので経済的です。
費用は、65,000円(税別)となります。詳細はスタッフにお尋ねください。
金属アレルギー
歯科治療では必ず人工物を使います。人工物は体にとって異物であり、この異物がアレルギー反応を起こします。重度の歯周病や口内炎などの炎症状態が続いているお口の中では特に金属がイオン化しやすく、金属アレルギーを起こしやすいと言われています。
そのため虫歯や歯周病を予防することにより、出来るだけお口に中に金属を入れないようにすることが金属アレルギーにならない最も効果的な方法です。
金属を使わない歯科治療
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コンポジットレジン
保険診療でできるプラスチックの白い詰め物です。前歯や奥歯の小さい虫歯治療に使うことができます。処置が早く終わるなど多くのメリットがある反面、強度はさほど強くなく、経年劣化により変色するなどのデメリットもあります。
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レジンコア
歯の神経が無くなると非常にもろくなるために、割れないように土台で補強する必要があります。保険内でできる土台です。ただし残っている歯が少ないと出来ない場合もあります。
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ファイバーコア
レジンコアにグラスファイバーの芯を加えた土台で、強度が増し、歯が割れにくくなります。保険外診療となります。
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ハイブリットセラミック
この素材は、セラミック微粒子を高密度に配合したプラスチック樹脂です。奥歯のように噛む力が強くかかる部分にも使用できる強度と、適度なやわらかさを兼ね備えていて、かみ合わせの相手の歯を痛めないなどやさしい素材です。ただ、セラミックほどの透明感はなく経年劣化により変色していきます。
おもに中程度の大きさのむし歯の治療に用いられ、型取りを行って精密に作成する必要があります。 -
オールセラミック
金属を使わずにセラミックだけで治療する方法です。詰め物、被せもの、ブリッジなど現在はセラミック治療の開発が進みほとんどの治療がセラミックで行うことが出来るようになりました。
天然の歯よりも硬い強度で、自然の歯に近い光沢と白さを持ち、審美的に美しい仕上がりになり、経年劣化がないなどのメリットがある一方で保険外診療となり価格が高いのがネックとなります。 -
ノンクラスプデンチャー
部分入れ歯に金属のバネを使わない入れ歯です。見た目にもきれいで入れ歯が入ってる様には見えません。また、弾性と強度があるので、壊れにくいといった特徴もありますが保険外診療となります。
味覚障害
味覚障害は、味覚減退・味盲(みもう)・味覚過敏とも呼ばれています。主に食物の味がわからなくなる病気です。
何も食べていないのに口の中で苦い・甘い・渋いなどの味がしたり、「ご飯を食べても味がしない」「嫌な味がする」など何を食べてもまずく感じることもあります。味覚障害は、年をとるとおこりやすく、高齢になるとこの病気になる人が増えてきます。男女比は2:3で女性に多いです。当院では味覚障害のような症状を感じている患者さまに対し、検査を行う事が可能です。何か些細なことでも気になる点がございましたらスタッフまでご相談ください。
味覚障害の症状
- いつもより味が薄く感じる
- 本来の味とは違う、嫌な味がする
- 味がまったく感じられない
- ある味だけがわからない(甘みはわかるが、塩味がわからないなど)
- 何も食べていないのに口の中で苦い・甘い・渋い味がする
- 濃い味だとわかるのに薄い味がわからない
虫歯・歯周病・口腔乾燥(ドライマウス)などの
歯科疾患が味覚障害の原因になる場合もあります。
味覚障害の代表的な検査方法
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顕微鏡検査
舌表面の観察のため10倍以上の拡大顕微鏡で行う検査で、茸状乳頭や糸状乳頭の状態を検査します。
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電気味覚検査
舌のまわりの数か所に弱い電流を流す検査で、舌・耳・その他の神経が原因かがわかる検査です。
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ろ紙ディスク検査
舌の複数の場所に味を浸した“ろ紙” をのせて、何の味かを調べる方法で、味覚障害の種類がわかる検査です。
味覚障害の治療は、歯科・耳鼻咽喉科で行うだけではありません。セルフケアも大切なポイントです。
ブラッシングや定期検診などの口腔ケアを行い、常に口の中を清潔に保つことを心がけて下さい。
料金表
e-OAスリーブ・スプリント | ¥71,500 |
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ソムノデント | ¥220,000 |
ヒアルロン酸・ボトックス | ¥66,000 |
ホワイトニング(ホーム) | ¥39,600 |